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すいパラ~ジャズスタンダード編
総合難易度(レベル)
編曲者 | 前田 憲男(マエダ ノリオ) |
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作曲者 | Astor Piazzolla |
楽曲解説 | アルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラによる1974年の代表曲。政変のアルゼンチンの政情に嫌気がさして、イタリアで演奏活動を行っていたときの作品。タイトルは、自由(libertad)とタンゴ(tango)の文字を掛け合わせた造語で、伝統的なタンゴとクラシックやジャズの要素を融合させて独自の演奏形態を生み出したピアソラらしいネーミング。クラシック畑ではヨーヨー・マがチェロで(1997年)、ジャズ畑ではアル・ディ・メオラがギターで(2000年)、それぞれカヴァーを発表しています。 |
総合難易度(レベル) | ![]() |
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TP最高音 | E♭ |
ソロ | 1st Trumpet in B♭(難易度: ![]() ![]() 2nd Trumpet in B♭(難易度: ![]() ![]() Piccolo(難易度: ![]() |
鍵盤打楽器 | Vibraphone 、Marimba |
使用パーカッション | Castanet 、 Claves、 Tambourine、 Maracas、 Cowbells、 Suspended Cymbal、 Congas、 Timbales |
構成 | Piccolo×1、1st & 2nd Flutes×2、Oboe×1、1st & 2nd &3rd Clarinets in B♭×3、 Bass Clarinet in B♭×1、1st Alto Saxophone in E♭×1、2nd Alto Saxophone in E♭×1、 1st Tenor Saxophone in B♭×1、2nd Tenor Saxophone in B♭×1、Baritone Saxophone in E♭×1、 1st Trumpet in B♭×1、2nd Trumpet in B♭×1、3rd Trumpet in B♭×1、4th Trumpet in B♭×1、 1st & 2nd Horns in F×2、3rd & 4th Horns in F×2、1st Trombone×1、2nd Trombone×1、 3rd Trombone×1、4th Trombone×1、Euphonium×1、Tuba in C×1 、(Piano×1)、 Contrabass in C×1 (Electric Bass×1)、Drums×1、Latin Percussion×8、Chromatic Percussion ×2 ※( )内の楽器は省略可 |
演奏にあたって [アレンジャーより] |
前半はタンゴのビートをインテンポで歯切れよく演奏。(スタッカート気味が良い。)抑揚を沢山つけて表情を出してください。 後半はソンゴリズム(サルサの発展形)に乗せたアドリブが命です。書いてあるソロでも構わないのですが、挑戦したい人は併記されているコード進行を基に、自分のパートで挑戦してみるのも面白いと思います。 このソロは、X-timeにすることも可能なので、定期演奏会などではゲストを呼んでのプレーも楽しいところです。エンディングは、ダイナミックに仕上げてください。 (前田 憲男) |
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リズムセクションの ポイント [プロデューサーより] |
タンゴの名曲をJAZZに編曲。今回は、ソンゴのリズムを用いたことで、ラテンジャズとの相性もばっちりに仕上がりました。マスターリズムは、ハバネラ、2/4タンゴ。後半は、ソンゴ(16ビート・ラテン)。クラーベリズムで、ブラスセクションをリードするように、演奏しましょう。 (奥田英人) |
アレンジャープロフィール
前田憲男(まえだのりお)
幼少の頃より父親から読譜を学び、以後、独学でピアノを習得。高校卒業と同時に関西のライヴでプロ入りをする。1955年に上京。沢田俊吾とダブルビーツを経て、1957年から名門ウエストライナーズに在籍する。 この頃からピアニストとしての評価は大変なものであったが、徐々にアレンジャーとしての才能を発揮し、国内のジャズ、ポピュラー・シンガーのステージ、レ コーディング、TV番組等の幅広い分野で活躍する。1975年からNTV番組にレギュラー出演し、大橋巨泉とユニークなトークを展開、人気を博す。1977年からTBS「サウンドインS」の音楽監督を始めとし、テレビ東京「ポップス倶楽部」、フジTV「ミュージックフェア」、NHK「ザッツ・ミュージック」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等の音楽を担当し、今日に至るまで第一線で活躍中である。1980年、日本最高のジャズメンを集めたウインドブレイカーズを結成。このビッグコンボは、結成来不動のメンバーで、今年22周年を迎え、そのライヴ・スポットでの人気は、22年連続超満員の記録を、目下更新中である。1981年、東京音楽祭「最優秀編曲賞」受賞。1983年、レコード大賞「最優秀編曲賞」受賞。ジャズ界の最高位に価する「南里文雄賞」受賞。この22年間のあいだ、ジャズ専門誌スイングジャーナルの編曲部門でポール・ウィナーに選ばれ、その高度な音楽理論に裏打ちされた作品・編曲をわが国が 世界に誇れる、最高峰のミュージシャンである。 近年は、多岐にわたる編曲活動の傍ら、その間隙をぬって上記のウインドブレイカーズ、自己のトリオ、前田憲男・羽田健太郎・佐藤允彦の三人による「トリプ ルピアノ」等の演奏活動の他、Bunkamuraオーチャードホールにて、1989年より1999年まで毎年、東京フィルハーモニーオーケストラを指揮す る「TOPS」として独自のシンフォニック・ポップスコンサートを展開し、内外の高い評価を得た。